ファティマの聖母:
最後の証人、ルシア修道女帰天
(2005.2.15)

 

 ファティマで聖母の出現を受けたといわれる3人の牧童の中で、唯一存命であったルシア・デ・ジェズ修道女が、13日、97歳で帰天した。

 1917年5月13日、10歳の少女ルシア・ドスサントスと、2人のいとこフランシスコ・マルト(当時8歳)とジャシンタ・マルト(7歳)兄妹は、ファティマのコヴァ・ダ・イリアで「太陽を身にまとった女性」に出会い、罪人の回心のために祈るようにと告げられた。3人は同様の体験を同年の10月13日まで合計6回にわたって受けた。

 これから間もなく、フランシスコは1919年に11歳で、ジャシンタは1920年に9歳で、亡くなった。

 一方、ルシアは、14歳でヴィラールのドロテア会の寄宿舎に入り、そして1948年にはコインブラのカルメル会に入会。以後、死に至るまで観想生活を続けた。

 レイラの司教は1920年、聖母の出現を民間の信心として認知、これと共にルシアに聖母のメッセージを記させ、これは長年「ファティマの秘密」と呼ばれた。3部からなるメッセージのうち、2部までは公開されていたが、教皇ヨハネ・パウロ2世は、2000年6月、最後、すなわち3部目のメッセージを公開させた。

 教皇ヨハネ・パウロ2世は、これまで過去3回ルシア修道女と会見され、特に最後の出会いとなった2000年5月のポルトガル司牧訪問の際には、夭折した2人の牧童フランシスコとジャシンタの列福式をファティマ聖母巡礼聖堂でとり行われた。

 教皇は弔電の中で、ルシア修道女の深い信仰に培われた沈黙と祈りの生活を思い起こされると共に、同修道女との祈りを通しての霊的友情に感謝された。

 コインブラの司教座新大聖堂で行われた葬儀ミサは、教皇特使タルチジオ・ベルトーネ枢機卿によって司式された。ポルトガル政府はこの日を国をあげての追悼日とし、約1世紀に渡り同国の教会史を生きたルシア修道女を偲んだ。

 ルシア修道女の亡骸は、まずコインブラのカルメル会墓地に埋葬され、1年後には故人の遺言に従い、ファティマ聖母巡礼聖堂に眠るフランチスコとジャシンタ兄妹の隣に葬られるという。


 

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