教皇、重篤な容態続くも平安のうちに祈る
(2005.4.1)

 

 教皇ヨハネ・パウロ2世は、引き続き重篤な容態にあるが、意識は明瞭で、側近たちと祈られている。

 バチカンのナヴァロ・ヴァロス報道局長による1日正午過ぎの発表では、前晩から続く尿路感染症から引き起こされた非常に重い症状に変わりはなく、血圧も不安定という。

 しかしながら、教皇は完全に明晰な意識と、大きな落ち着きを保たれており、朝には十字架の道行き(キリストの受難を14の場面に分けて黙想する信心業)の各場面の朗読に注意深く耳をすませられ、一つの黙想が終わるごとに十字のしるしをされた。さらにその後、聖務日課を唱えられた。

 また、教皇は午前中、国務長官ソダノ枢機卿や枢機卿会の長であるラッツィンガー枢機卿ら側近を数名迎え入れた。

 この後、正午少し前には、聖書の朗読を頼み、それにじっと耳を傾けられていたという。


 

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