教皇ベネディクト16世は、4日滞在先のカステルガンドルフォで、日曜正午のアンジェラスの祈りを信者と共に唱えられた。
集いの説教で教皇は昨年10月より始まった「聖体の年」が間もなく締めくくりへと近づいていることを指摘され、キリスト者の信仰生活における聖体の中心性を再び強調された。
教皇は、ヨハネ・パウロ2世が「聖体の年」開催にあたり、聖体の偉大な秘跡に対するキリスト者の信仰・驚き・愛を呼び覚ますことを願っておられたことを指摘しながら、故教皇がその最期の日々、病床で捧げられるミサの中のキリストにますます一致し、ご自分の命をくまなく捧げておられた様子を思い起こされた。
また、教皇は10月に聖体をテーマとしたシノドス(世界代表司教会議)が開催されることを紹介、教会全体でその準備のために祈って欲しいと願われた。
集いの後半、教皇は米国のハリケーン犠牲者のために改めて祈られると共に、犠牲者の遺族、負傷者、避難民、病人、子どもたち、高齢者らに思いをはせられ、被災地での救援・復興作業にあたる人々に励ましを与えられた。
そして、教皇ご自身の連帯の証しとして、現地に教皇庁開発援助促進評議会のポール・ジョセフ・コルデス大司教を派遣することを告げられた。
さらに、バグダッドの巡礼者の大惨事にも再び深い痛みを表明された教皇は、試練にさらされるイラクの地で人々が一刻も早く和解と相互信頼の環境を作り上げることができるようにと祈られた。
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