教皇ベネディクト16世は、8日、定期訪問中のメキシコ司教団・第1グループとお会いになった。
メキシコの司教らは今月1日から1ヶ月間にわたり、グループ別にバチカンを訪れている。
この席で教皇は、まず、社会における教会の役割に言及、先住民を始め、貧しい人々、発展から取り残された人々が社会に参加の場を得ようとする動きに特徴付けられるように、メキシコの社会が現在一つの変動期にある中、キリスト者は貧しい人たちが尊厳を取り戻せるよう惜しみなく奉仕し、福音の光と愛で社会を変えていかなくてはならないと述べられた。
また、もう一つのテーマとして教皇は青少年の問題を提示された。文化・宗教の多様性が著しい現代社会において、洗礼や初聖体などを受けた後に教会から離れてしまう若者が多い現状を憂慮された教皇は、青少年育成を家庭と教会の重要課題として訴え、「どんな信仰上の知識も、主との個人的な出会いに勝るものはない」と、大人たちがその模範と証しをもってキリストとの出会いの素晴らしさを若い人たちに伝えていく必要があると話された。
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