教皇ベネディクト16世は、15日、定期訪問中のメキシコ司教団第2グループとお会いになった。
この席で、洗礼後、福音の価値観とは異なる考えや習慣に影響され、実践的な信仰生活から遠ざかり、信者としてのアイデンティティーを失う信者の多いことに言及された教皇は、司牧者は誤りを指摘し教会の教えを守るだけでなく、一人ひとりの信者にさらに個人的な配慮を持ち、恒久的な福音宣教を続けることが必要と述べられた。
また、教皇は贈収賄や組織犯罪、麻薬売買など公共生活を脅かし命の価値をさげすむメキシコの社会問題を挙げられながら、変貌する社会構造の中で人間の尊厳と権利を保護し、豊かな人間性と兄弟愛、連帯の社会を築いて欲しいと司教らに願われた。
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