教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォで15日、イスラエルの主席ラビ、スロモ・アマル師とヨナ・メッツガー師にお会いになった。
この出会いは、教皇にとって8月のケルンのシナゴーグ訪問に続き、ユダヤ教関係者との対話の新たな機会となった。
教皇はこの席で、第2バチカン公会議と共に、特に今年発布40周年を迎えた「教会とキリスト教以外の諸宗教との関係についての宣言(ノストラ・アエタテ)」によって、ユダヤ教とカトリックの関係が対話の方向へ転換し始めたことを思い起こされ、これからも和解に対する歩みを積極的に続け、すべての人々が平等な権利を享受できるより正しい平和的世界の構築へ共に努力したいとの希望を表明された。
また、教皇はいまだ暴力行為やテロの不安にさらされている聖地の現状に言及、「信仰とその教えの実践は神の姿を守ることと切り離せないものであり、それゆえ宗教と平和は歩みを共にすべきもの」と強調された。
最後に、イスラエルとバチカンの外交情勢に触れられた教皇は、両者の協力関係の安定の表れに喜びを表されながら、今後も基本合意中の懸案の具体的履行を待ちたいと述べられた。
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