「小さな患者たちにイエスを見る」
教皇、ローマの小児病院を訪問
(2005.9.30)

 

 教皇ベネディクト16世は、30日午前、ローマの小児病院「バンビーノ・ジェズ病院」を訪問された。

 バチカンからほど近い、ジャニコロの丘の一角にある「バンビーノ・ジェズ(幼子イエス)病院」は、高度専門治療を目的とした小児科病院。

 1869年、サルヴィアーティ公爵がテベレ川近くの自邸を病気の子どもたちの治療所として提供し、その世話を聖ビンセンチオ・ア・パウロの愛徳姉妹会に託したことに始まり、イタリア初の小児科専門の病院として次第に成長。1887年にはジャニコロの丘の旧聖オノフリオ修道院跡に移転、1924年から教皇庁の所有となった。

 現在、病床数800床、医師476人、看護師およそ千人が働いている。

 福者教皇ヨハネ23世は1958年の降誕祭に同病院を訪問、以来、1968年にパウロ6世、1972年と82年にヨハネ・パウロ2世と、歴代の教皇の訪問が続いてきた。

 今回の教皇ベネディクト16世の訪問は、小さな患者たちとその両親・家族、医師や病院職員らに非常に大きな喜びと感動を持って迎えられた。

 この日、教皇は同病院の救急医療部と受付、神経外科、心臓科などの病棟を訪れ、また途中、院内の礼拝堂で祈りの時を持たれた。

 教皇は病室を訪ねながら、恥ずかしがったり、あるいは好奇心いっぱいに見つめる子どもたちに優しく話しかけられ、両親たちに勇気付けの言葉をおくられた。

 また、廊下や中庭に鈴なりとなった人々にも励ましや祝福を与えられた。

 病棟を回られた後、教皇は病院関係者への挨拶で、苦しみの中にある小さな患者たちの出会いを通し、子どもたちを深く愛し、子どもたちを来るがままにさせたイエスのことをおのずと考えたと述べられた。そして、自分もまたイエスの子どもたちへの愛を証しし、希望と勇気を伝えるために来られたと話された。

 また、「わたしの兄弟であるこの最も小さい者にしたのは、わたしにしてくれたことである」というイエスの言葉を引用された教皇は、小さく無防備な子どもたちをはじめ、すべての苦しむ人の中で、イエスは私たちを受け入れると共に、私たちの愛を待っている、と説かれた。

 そして、教皇は医療関係者の熱心な奉仕に感謝を述べられると共に、小さな患者の一人ひとりのためにエネルギーを注ぐならば、子どもたちの中にイエスのみ顔を見出すことができるでしょうと、励ましを与えられた。

 最後に教皇は、すべての患者と家族、病院関係者を、幼きイエスの母であり、すべての子供たちの母である聖母マリアに託して祈られた。

 

 

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