教皇ベネディクト16世は、2日、シノドス第11回通常総会の開会ミサの後、日曜正午のアンジェラスの祈りの集いを持たれた。
この日のローマは朝からくもりがちの天候となったが、バチカンの聖ペトロ広場は、大聖堂でのシノドス開会ミサに参加した人々や、外部の大型モニターでミサの進行に見入っていた巡礼者たちであふれた。
集いの説教で教皇は、始まったシノドスの議題、「聖体−教会生活と宣教の源泉と頂点」を紹介されながら、なぜ、今「聖体」なのか、それはありきたりで話し尽くされたテーマではないのかと問いかけられた。
この疑問に答え教皇は、「聖体」は教会共同体によって常に新しく時代に合った形で受け入れられ、生き、伝えられるべきものであり、教会の姿とその歩みを探り続けるためのレンズとなるものと述べられた。
さらに、教皇は聖体の神秘を宣教的視点から捉えられ、聖体は人間の心臓のごとく教会の福音宣教活動の中心的推進力であり、これまでも傑出した使徒たちを形成する力となってきたと説かれた。
また、10月がロザリオの祈りに捧げられた月であることを指摘された教皇は、この伝統的な祈りを再び開花させた故ヨハネ・パウロ2世の使徒的書簡「おとめマリアのロザリオ」を再読し、積極的に祈りを実践するよう信者らに招かれた。
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