教皇ベネディクト16世司式の荘厳ミサと共に、2日、世界代表司教会議(シノドス)第11回通常総会が始まった。
世界各国から代表の司教たちが集い提起されたテーマを話し合うシノドスは、1965年、教皇パウロ6世の自発教令「アポストリカ・ソリチトゥード」によって始められたもので、今年で設置40周年を迎える。その目的は、司教間、そして司教と教皇との絆を強めることと、信仰と倫理の擁護・成長と教会の規律を守り強める上で、教皇を助言をもって助けることにある。
シノドスには通常総会、臨時総会、特別総会の種類がある。
第11回通常総会として行われる今回のシノドスは、「聖体−教会生活と宣教の源泉と頂点」をテーマに今月23日まで開催される。3週間の会期中、23の全体会議と、7つのグループ別会議が予定されている。
参加司教数は、これまでのシノドスの集いの中では最多の118カ国、256司教。大陸別内訳はアフリカ50名、アメリカ59名、アジア44名、ヨーロッパ95名、オセアニア8名。日本からは横浜教区の梅村昌弘司教が代表として出席している。
また、司教らに加え、専門家32名、聴講者27名のほか、シノドス委員会関係者、アシスタント、広報担当者、通訳なども参加。さらに招待された12のカトリック以外のキリスト教教会関係者のうち10名の代表が参加を予定しており、今回のシノドス総参加者はおよそ350名となっている。
シノドス開幕の朝、バチカンの聖ペトロ大聖堂には、教皇とミサを共同司式する参加司教らの白いミトラ(司教冠)が並び、システィーナ礼拝堂付聖歌隊の歌声が厳かな雰囲気を添えた。
教皇は説教の中で、このシノドスが聖体について立派なことを述べるだけのものに終わらず、まさに聖体の力を生きるものとなるようにと、会議の実りを強く祈願された。
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