カトリック教会の暦でアッシジの聖フランシスコを記念した10月4日、イタリアで「平和・友愛・対話の日」が記念された。
平和の聖人であり、イタリアの保護者でもある聖フランシスコの日を「平和の日」とする法令が、今年2月同国の議会で承認された。この日は、特に世界の平和と、異なる文化・宗教間の友愛と対話を推進することを目的としている。
第1回目の「平和の日」を記念する行事が、この日、聖フランシスコの生誕と帰天の地、アッシジで行われ、多くの行政関係者、教会関係者、市民らが参加した。
チャンピ大統領はこの記念日に際し「分裂と不均衡、矛盾に被われた世界にあって、一人ひとりが平和と連帯、友愛のために努力しなくてはならない」とメッセージを寄せた。
同地の大聖堂では記念のミサが祝われ、平和の灯火が捧げられた。
ミサを司式したカルロ・カファッラ大司教は、「フランシスコの心をつかんだのは、単なる清貧の理想でも、無論、社会革命的なユートピアでもなく、それは人となられた神の貧しさと謙遜だった」と述べ、今日の物質社会の中でフランシスコの生き方は、貴重な精神遺産であり、豊かな人間性、連帯、兄弟愛という面で市民のアイデンティティーに大きな影響を与えていると話した。
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