教皇「ユダヤ人虐殺は20世紀の恥」
一般謁見
(2005.11.30)

 

 教皇ベネディクト16世は、バチカンで30日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

 この日のローマは曇り空が広がり、時折にわか雨が降る天候となったが、会場の聖ペトロ広場は世界各国からのおよそ2万3千人の参加者で埋まった。

 謁見中の教皇によるカテケーシス(教会の教えの解説)では、夕べの祈りの考察として、旧約聖書・詩編第137番の前半部分が取り上げられた。

 「バビロンの流れのほとりに座り」という言葉で始まるこの有名な詩編は、紀元前586年のエルサレム破壊と、その後のユダヤ人のバビロン捕囚の悲劇、そして解放への祈りを歌っている。

 教皇はバビロン捕囚を前世紀のユダヤ人虐殺と強制収容の恐怖の記憶と重ねられ、これらの悲劇は消し去ることのできない20世紀の恥すべき歴史と述べられた。

 そして、教皇は聖なる都への郷愁を歌う同詩編を、この待降節において、キリストの到来を待ち望む希望の歌として黙想するよう招きながら、「この詩編をただ歌うだけでなく、そこに表現された天のエルサレムへの熱望を生きるように」と説く、聖アウグスティヌスの言葉を紹介された。

 巡礼者への挨拶で、教皇は翌日12月1日の世界エイズ・デーに向け、エイズの広がりに対する危機感と、患者への連帯を訴えられた。教皇は教会関係者はじめ、エイズの治療、蔓延防止のために働く人々に励ましをおくられると共に、患者とその家族に祈りを寄せられた。

 また、この日会場には、イタリアの刑務所付き司祭のグループが姿を見せていた。教皇は刑務所で福音的愛をもって貴重な奉仕をする司祭らに感謝され、彼らと受刑者らのために祈りを約束された。

 → 教皇一般謁見・カテケーシス

vatican radio

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