「中東のため平和の神に祈ろう」
教皇、リミニでの集いに呼びかけ
(2006.8.21)

 

 教皇ベネディクト16世は、21日、イタリアのリミニで開幕したイベント「第27回人民間の友情のためのミーティング」にメッセージをおくられた。

 コムニオーネ・エ・リベラツィオーネが毎年主催するこの催しは、イタリア国内のカトリック団体系イベントとしては最大のものの一つで、世代・職業、国籍・宗教を越えた参加者が信仰や時勢に沿った問題を広く話し合う機会として定着している。

 今年のミーティングのテーマは、「理性は無限への要求」。教会関係者はもとより、政治家や学者、作家、ジャーナリストらが参加し、「理性と現代社会の発展」「理性と宗教」などをめぐり、1週間にわたる発表・討論が行われる。

 教皇は、国務長官アンジェロ・ソダノ枢機卿を通しておくったメッセージで、「無限への絶え間ない追求に不安・不満を感じる人間は、限られた時間・空間・能力の中でどのようにこの矛盾を克服し、自分を実現していくことができるのか」と問いを投げかけながら、この集いを通してキリスト教の永遠の真理をぜひ再発見して欲しいと呼びかけられた。

 また、この機会に、救いの歴史の証しである聖地と中東地域のために平和の神に祈って欲しいと参加者らに願われた。

 

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