バチカンの国務長官アンジェロ・ソダノ枢機卿は、このほど国際社会と教皇庁の関係について記した著書を出版した。
『人々の生活における教皇庁の存在』と題されたこの本(バチカン出版局)は、自身の豊かな外交経験と15年以上にわたる国務長官としての体験を基に、個人的な回想と神学的・霊的思索を交えつつ、様々な国際状況を背景としたカトリック教会の存在と役割を考察している。
ソダノ枢機卿は、タルチジオ・ベルトーネ枢機卿を後任に、今年9月15日付で国務長官の職を引退することになっている。