レーゲンスブルグ:
教皇、旧礼拝堂のオルガンを祝別
(2006.9.13)

 

 教皇ベネディクト16世は、13日、レーゲンスブルグの旧礼拝堂のオルガンを祝別された。

 旧礼拝堂は、かつて宮殿付属の礼拝堂であったことからこのように呼ばれている。レーゲンスブルグで最も古い聖堂の一つで、875年にはすでにその存在が記述されている。1002年にハインリヒ2世が再建、1700年代前半には、ロココ様式の装飾が加えられた。

 この朝、教皇を迎えた旧礼拝堂は、厳かなグレゴリアン聖歌の調べで満たされた。

 教皇は、この旧礼拝堂を中心に守られ発達したレーゲンスブルグの教会音楽の歴史を振り返ると共に、典礼音楽において、特に様々な音色と表情に富み、感情表現に優れたオルガンの神をたたえる楽器としての役割を示された。

 「多くのパイプがひとつの音の中に一致するように、すべての教会のメンバーを兄弟的愛の中に一致させてください」と主に祈られた教皇は、新しいパイプオルガンを祝別され、天に上っていくその美しい音色に耳を傾けられた。

 教皇のバイエルン訪問もこの日で5日目を迎え、滞在もあと1日を残すところとなった。オルガンの祝別はこの日唯一の公式行事で、午後から教皇は個人的な時間を過ごされた。

 

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