無原罪の聖マリア:
教皇「聖母の最も美しい祝日の一つ」
(2006.12.8)

 

 無原罪の聖マリアの大祝日を迎えた8日、教皇ベネディクト16世は、正午にアンジェラスの祈りを唱えられた。

 この大祝日は、「至聖なるおとめマリアは、その存在の最初の瞬間において、全能の神からの唯一無比の恩恵の賜物と特典によって、人類の救い主イエス・キリストの功徳を前もって考慮に入れ、原罪の汚れから完全に守られた」ことを記念するもの。無原罪の聖母に対する崇敬は古くからあったが、福者教皇ピオ9世は、1854年12月8日、これを正式に信仰箇条(キリスト者が信じるべき教え)として宣言。以来、この日は、カトリック教会の大切な祝日とされている。

 イタリアではこの日は国民休日とあって、時おりにわか雨の降る不安定な空模様にもかかわらず、バチカンの聖ペトロ広場は大勢の巡礼者でいっぱいとなった。

 この祝日を聖母に捧げた最も美しく知られた祝日の一つと述べられた教皇は、「マリアはいかなる罪をも犯さなかっただけでなく、人類が共通に背負う原罪をも免れた。それは、神がマリアに望まれた任務、贖い主の母であるためであった」と無原罪の御宿りの教えの内容を説明された。

 そして、この教義の聖書的根拠としてナザレのおとめに天使が向けた言葉「喜びなさい、恵みあふれる者。主はあなたと共におられます」(ルカ 1,28)を示された。この「恵みあふれる者」という呼び名は、最も貴重な神の贈り物、イエスを受け入れるために、マリアが最初から永遠に神に愛され、前もって選ばれた者であることを示すため神ご自身が授けた名前として、マリアの名前の中でも最も美しいものであると話された。

 なぜすべての女の中から神はナザレのマリアを選ばれたのかという問いの答えは、神の御旨の解きがたい神秘の中にあると述べつつ、福音書に明らかなように神はマリアの謙遜さゆえにその恵みを与えたと強調された。

 マリアは神の母となり、主の祝福を受け取り、人類家族全体にそれを広めるために民の中から選ばれたが、この神の祝福とはイエス・キリスト以外の何ものでもないと教皇は述べられた。そして、マリアが信仰をもってイエスを受け入れ、愛をもってイエスを世に贈ったように、キリストを命の中に受け入れ、キリストを世に贈ることは、私たちと教会の召命・使命であると説かれた。

 教皇は同日夕方から、スペイン広場に向かわれ、無原罪の聖母のモニュメントに花を捧げ、聖母を賛美し祈る伝統の儀式を行なわれた。

 

 

 

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