ブラジル訪問:
教皇、市民らの歓迎に挨拶
(2007.5.10)

 

 ブラジル・サンパウロに9日夕方到着された教皇ベネディクト16世は、グアルーリョス国際空港での歓迎式の後、市内へと向かわれた。

 同国際空港からカンポ・デ・マルテ空港にヘリコプターで移動された教皇は、そこでサンパウロ市長から名誉市民称号とシンボルの鍵を贈られた。

 そして、カンポ・デ・マルテから教皇は車で滞在先となる市内のサンベント(聖ベネディクト)修道院に移動された。

 サンパウロの旧市街に位置するサンベントは、1650年に教会の起工、1698年に修道院創立という古い歴史を持つ。教皇はサンパウロ滞在中、同修道院に2泊されるほか、カトリック以外のキリスト教教会と諸宗教代表者との出会いやブラジル司教団との昼食会などを行なわれる。

 5月のブラジルは秋が深まる季節であり、同日夕は冷え込み不安定な空模様となったが、市街地の沿道はもとより、サンベント修道院前の広場には教皇を待つ市民たちが詰め掛けた。

 教皇は広場に面した修道院の窓から人々の温かい歓迎に感動を表され、この数日間は皆と教会にとって喜びの祭典であり、世界の信者たちがこの訪問の実りのために祈っていますとポルトガル語で話しかけられた。

 フレイ・ガルヴァンの列聖式と第5回ラテンアメリカ・カリブ司教協議会総会の開会は、教会の歴史にとって重要な出来事となるでしょうと述べた教皇は、「皆さんと皆さんの祈りに信頼します」と呼びかけられた。

 

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