教皇、イタリア司教協議会
総会参加者に挨拶
(2007.5.24)

 

 教皇ベネディクト16世は、24日、イタリアの司教たちに挨拶をおくられた。

 同国の司教らは21日より25日までバチカンに集い、第57回イタリア司教協議会総会を開催している。

 教皇は総会参加者たちへの挨拶で、昨年末から今年4月にかけて行なわれたイタリア司教団のバチカン定期訪問を通し、同国の信者たちの深く根づいた信仰、人々の間における教会の存在感を改めて確認したことを述べ、同国においてカトリック信仰と教会は人々の一致のひとつの大きな要素、未来に向けての倫理的エネルギーの貴重な貯蔵庫であると話された。

 しかしながら、今日の社会や人々の間で相対主義的倫理観や、不安、復讐心などの広がりが見られることなどを憂慮された教皇は、そのためにもより内容の濃い教理学習を通してキリスト者の育成に力を入れていかなければならないと説かれた。

 教皇はイタリアの教会がキリストを常に生活の中心に据え、祈りに励み、聖性への招きに積極的に応えていくように望まれる中で、特に司祭・修道者の召し出しを育てると共に、現役の司祭らに対しても絶え間ない育成を行なっていく必要を呼びかけられた。

 同国の教会が取り組むべき重要テーマとして「家庭」の司牧を挙げられた教皇は、人間の幸福が個人の一方的な自由に基づいているという錯覚を与える現代の文化に対し、社会における家庭の意味と役割をさらに人々に理解し知ってもらう必要があると述べられた。

 国家と教会の関係において、教皇は「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に」(マタイ22,21)と政教分離の調和ある尊重を改めて強調しつつ、ただし神の被造物、神の似姿としての人間の善に関わる問題を教会は心に懸けないわけにはいかないと話された。

 また、教皇は今日、他の宗教・文化に対する尊敬と尊重がますます大切になっていることを指摘、一方で相対主義的文化の中でキリスト教のアイデンティティーを見失うことがないようにと願われた。

 

 

 

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