ニッサの聖グレゴリウスをテーマに
教皇一般謁見
(2008.8.29)

 

 教皇ベネディクト16世は、バチカンで29日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

 謁見中の教皇によるカテケーシス(教会の教えの解説)では、初代教会の教父の考察として、ニッサの聖グレゴリオ(グレゴリウス)が取り上げられた。

 ニッサの聖グレゴリオは、聖バジリオの弟。335年頃、カッパドキアに生まれた。彼自身が「父・師」と呼んだ兄、そして姉マクリーナの影響を受けて育ち、学問を修め、教鞭を取った。結婚するも、やがて兄と姉のように修徳生活に入った。その後、ニッサの司教に選ばれ、熱心な司牧者として尊敬された。

 兄バジリオの死後、その精神遺産を引き継いで教会の正当性を守る「柱」として活躍、381年のコスタンティノープルの公会議や394年の同地におけるシノドスに参加した。その帰天の正確な年はわかっていない。

 教皇はこうした聖グレゴリオの生涯を振り返り、彼の教えを紹介された。

 聖グレゴリオにとって神学の勉強は、人間にとって何が真に必要であり、人類の最高善とは何であるかを判断させる光を獲得するためであり、彼はこの最高善をキリスト教の中に見出していたと教皇は指摘。

 そして、聖グレゴリオは多くの霊的著作や聖書解釈書を通して、人間の神の似姿としての本性や、被造界における人類の指導的な使命、創造主なる神の絶対的な美を反映するものとして人間の魂の浄化の必要を教えていることなどを説明された。

 教皇は、聖グレゴリオが教えているように、人間の完全な実現は人生を通して神との出会いを生きることにあり、こうして他の人々、そして世界にも光を与えることであると話された。

 謁見の後半、教皇はアジア諸国の水害や、ギリシャ、イタリアをはじめとする欧州諸国の山火事など、世界各地を苦しめている重大な災害に言及された。

 特に山火事について教皇は、多くの人的・物的犠牲を出すこのような深刻な状況を前に、人々の安全を脅かし、全人類の貴重な財産である自然遺産を破壊する無責任な行為を憂慮しないわけにはいかないと強調。放火という犯罪行為を厳しく非難されると共に、犠牲者のために共に祈るよう人々に呼びかけられた。

 → 教皇一般謁見・カテケーシス要約

 

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