オーストリア訪問:
マリアツェルで教皇ミサ
(2007.9.8)

 

 オーストリア司牧訪問中の教皇ベネディクト16世は、8日、聖母巡礼地マリアツェルでミサを捧げられた。

 同国訪問2日目の朝、教皇はウィーンから南西およそ100キロのマリアツェルにヘリコプターで向かわれた。

 緑濃い山あいの巡礼地マリアツェルの誕生は今から850年前にさかのぼる。1157年、マグヌスと言う名のベネディクト会士が、長上から命じられこの地方に説教に来た。彼はこの旅にシナノキで作られた聖母子像を携えていた。あるところまでやって来ると道が巨大な岩でふさがれていた。彼は聖母に助けを祈ると、岩は真二つに割れたという。

 この奇跡が起きた場所に聖母子像を安置する小屋(ツェル)が建てられ、それが発展して現在の巡礼聖堂となった。今日ではオーストリアはもとより、ヨーロッパ各地からの巡礼者が集う重要な聖母巡礼地となっている。

 同地には1912年、アンジェロ・ロンカッリ神父(後の福者教皇ヨハネ23世)や、1983年、教皇ヨハネ・パウロ2世も巡礼している。

 巡礼聖堂は14世紀のゴシック建築を17世紀にバロック様式で改築したもの。この日もあいにくの雨となったが、聖堂周辺は教皇ミサに参加する巡礼者たちであふれた。

 マリアツェルに到着された教皇は、さっそく巡礼聖堂に入られ、聖母子像の前で長く祈られた。

 この後、聖母子像は巡礼聖堂の司祭らによってミサ会場の広場にもたらされ、教皇祭壇の横に据えられた。

 教皇は同巡礼聖堂創立850年を祝うミサの中で、マリアツェルの古い聖母像が長い歴史の中で示してきたように、聖母が腕に抱き人々に示す真理、イエス・キリストを見つめ、イエスを求める心の巡礼を続けていくようにと説かれた。

 教皇は降りしきる冷たい雨の中ミサに参加した人々に感謝されると共に、ここ数日の大雨で水害を受けたオーストリア各地の人々に励ましの言葉を述べ、被災地への連帯を呼びかけられた。

 

 

 

 

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