聖ヨハネ・クリゾストモを考察
教皇一般謁見
(2007.9.19)

 

 教皇ベネディクト16世、バチカンで19日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

 会場となった聖ペトロ広場には、世界各国の巡礼者およそ1万5千人が集った。

 謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は初代教会の教父の考察として、今年帰天1600年を記念する聖ヨハネ・クリゾストモ司教教会博士を取り上げられた。

 その雄弁さゆえに「クリゾストモ」、すなわち「金口」と呼ばれたヨハネは、349年頃、シリアのアンティオキアに生まれた。早くして父を失い、母アントゥーサから人間的繊細さと深いキリスト教信仰を受け取った。雄弁家リバニウスなどを師に哲学や修辞学を学び、古代ギリシャ末期の最も優秀な弁士となった。

 368年に受洗。司教メリチオスのもとで教会生活について多くを学んだ。その後、計6年の隠遁生活に入り、「キリストの掟」と聖書についての観想を深めた。

 病を患いアンティオキアに戻り、聖職者としての道を歩み始めた。381年に助祭、386年に司祭に叙階され、397年、コンスタンチノープルの司教となり、403年と407年の間の2度の追放を除き、同地の司牧に尽くした。

 金口聖ヨハネは、著名な説教師として、異端に対する説教や、教会暦の様々な祭日に向けた説教など重要な言葉を多く残した。多作な教父として知られ、今日伝わるだけでも17の論文、700以上の説教、マタイ福音書とパウロの手紙についての解説、241の書簡がある。

 教皇はこのようにクリゾストモの生涯をたどられ、キリストの神性を否定するアリウス派など、異端によって神学論争が引き起こされた時代、伝統的で確実なキリスト教の教えを伝え、優れた司牧価値を持った神学を通し、キリスト者の言葉と生き方の一致を強調したその教えを紹介された。

 クリゾストモは、信者の肉体・知性・宗教性における総合的発達を願い、幼年期・青年期・結婚など人間の成長の様々な段階に応じた信仰教育を考慮したこと、小さな教会としての家庭の重要性、信徒の共通祭司職と福音宣教の使命に言及していることなどを教皇は説明された。

 教皇は家庭や社会における真のキリスト信者の生き方を説く聖ヨハネ・クリゾストモの教えの今日性を指摘され、皆がこの信仰の師の教えに従うことができるよう祈られた。

 → 教皇一般謁見・カテケーシス要約

 

 

 

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