教皇、ミャンマーの人々に連帯表明
朝鮮半島の平和祈る
(2007.9.30)

 

 教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォで30日、日曜正午の祈りを信者と共に唱えられた。

 この集いで教皇は、緊迫するミャンマー情勢に言及、重大な試練の中にある同国の人々に心を合わせられた。教皇は同国の善のために平和な解決が模索されるよう願われると共に、ご自身の熱心な連帯の祈りはもとより、全世界のカトリック教会にも祈りを呼びかけられた。

 また、教皇は平壌で10月2日から行なわれる韓国の盧武鉉大統領と北朝鮮の金正日総書記による南北首脳会談を前に、南北の人々の一致と、朝鮮半島全体の安定と平和のために和解への努力が行なわれるよう、信者らに一致した祈りを願われた。

 教皇はこの日の説教で、ルカ福音書の金持ちとラザロのたとえ話(16,19-31)を取り上げられた。

 このたとえの金持ちは、その豊かさを際限のないぜいたくと利己主義のために使用し、自分のことだけを考え、門前の物乞いには目もくれない人を象徴しており、一方で、貧しい人は、ラザロという名前(神は彼を助けるの意)にあるごとく、神だけが頼りの人を表していると教皇は説明。

 誰からも忘れ去られた人でも神は忘れることなく、人々の目からは価値のない人でも主の目には大切な存在であり、ラザロはその後、永遠の至福の中に迎えられ、金持ちは地獄で苦しむこととなったというエピソードの結末に、教皇は生きているうちに回心することが重要であり、その後では遅すぎると説かれた。

 教皇は、パウロ6世の回勅「ポポロールム・プログレッシオ」が記す「貧しいラザロが金持ちと同じ食卓につけるような、誰もが完全に人間的な人生がおくれる世界を構築する」ことの大切さを訴えられ、兄弟たちの必要に関心を向け、持つものを分かち合い、真の連帯の論理と生き方を広げていこうと招かれた。

 最後に教皇は、数日後にバチカン宮殿に戻るにあたり、カステルガンドルフォの人々に挨拶をおくられた。

 

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