教皇、ヴェッレトリ教区司牧訪問
市民参加のミサ
(2007.9.23)

 

 教皇ベネディクト16世は、23日、イタリア・ラツィオ州のヴェッレトリ市を司牧訪問された。

 ヴェッレトリは、ローマの南東およそ35kmに位置する人口約5万人の町。カステリロマーニ地方に属し、教皇離宮のあるカステルガンドルフォからも遠くない。

 教皇は枢機卿時代中の、1993年から2002年の間、ヴェッレトリと周辺の町から構成されるヴェッレトリ=セーニ教区の名義司教として、この町および教区との交流を育んでこられた。

 かつての名義司教が教皇ベネディクト16世としてヴェッレトリを司牧訪問するのは初めてのこととあり、全教区をあげての熱い歓迎となった。教皇もまた教区の人々への親愛を表され、訪問は家族的な温かさにあふれた。

 教皇ミサは司教座大聖堂前の広場で行なわれた。説教で教皇はこの日福音朗読された「不正な管理人」のたとえ(ルカ16,1-13)を取り上げられた。

 主人の財産を無駄使いしていることで解雇されそうになった不正な管理人が、職を失った場合に自分を迎え入れてくれる者たちを作るために、主人に負債のある人々の借金の証文を少ない額に書き換えてやるというこのたとえで、福音書は彼の不正ではなく、その利口さを倣うべきものとして示している、と教皇は説明された。

 教皇は同エピソードはこの世の富について考えさせ、ラディカルな決意を必要とし、内心の葛藤を引き起こすものであると述べ、「正直と不正、利己主義と利他主義、悪と善」というように常に選択を迫られる人生の中で、「あなたがたは神と富に仕えることはできない」というイエスの言葉を深く受け止めるよう招かれた。

 利益の論理が貧しい人と豊かな人の差を広げる一方、分かち合いと連帯の論理はその闘争を正し、平等な発展へと導くと説く教皇は、キリスト者としての生き方を選択し、地上の富ではない、真の永遠の富を得るために、心を広げ、自分の才能や物質的豊かさを兄弟たちと寛大に分かち合っていかなければならないと呼びかけられた。

 教皇はこの日、ヨハネ・パウロ2世の1980年の同市訪問を記念する銅像を祝別された。

 また、ご自身の訪問の記念として、教皇は聖書的テーマを浮き彫りにした現代彫刻のブロンズ柱を寄贈された。教皇の生誕地マルクトル・アム・インにも同じものが立てられており、こうして教皇は同教区とご自身との友好の絆を示された。

 一方で、同教区は教皇に、キリストにおける一致のしるしとして、司教座大聖堂に伝わる十字架「クローチェ・ヴェリテルナ」の複製を贈った。

 教皇はこの訪問の後、カステルガンドルフォの離宮に戻られ、正午のアンジェラスの祈りを信者らと共に唱えられた。

 

 

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