教皇、定期訪問のケニア司教団とお会いに
(2007.11.19)

 

 教皇ベネディクト16世は、19日、ケニアの司教らとお会いになった。

 同国の司教団は13日から24日まで、定期訪問のためバチカンを訪れている。

 司教らへの挨拶で、教皇は特に人工妊娠中絶問題や家庭・結婚をテーマに取り上げられた。

 教皇は、相対主義や世俗化の世界的な広がりの中で、いのちに向かって開いたアフリカの伝統価値もが脅かされている現代、教会は一致して、生まれてくる生命の権利や結婚・家庭の大切さを示し、いのちの福音を証ししていかなければならないと強調された。

 信仰と愛に基づいたキリスト信者の夫婦は守るべき大切な宝であると教皇は述べると共に、結婚や家庭のあり方に対する混乱した概念が、しばしばエイズなどの性感染症の拡大と関連していることをも指摘された。

 一方で、困難で孤立した立場に置かれ子どもを育てられない女性や、人工妊娠中絶の重大な罪を犯した後に悔い改めた女性を、教会共同体は司牧的愛を持って受け入れるよう説かれた。

 最後に教皇は、教育や文化を通して、カトリックのアイデンティティーと教会の社会教説を推進していく必要性を強調された。

 

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