平和の共同体としての
人類家族のあり方説く
教皇平和メッセージ
(2007.12.11)

 

 教皇ベネディクト16世は、来年1月1日の世界平和の日に向けたメッセージを発表された。

 2008年度の世界平和の日のテーマのために教皇が選ばれたテーマは、「人類家族、平和の共同体」。

 教皇メッセージは、「序文」「家族、社会と平和」「人類は一つの大きな家族」「家族、人類共同体と環境」「家族、人類共同体と経済」「家族、人類共同体と道徳法」「闘争の克服と武装解除」の各部より構成され、全15章からなる。

 教皇はこのメッセージで、社会の基礎となる個々の家庭のあり方を基礎として、人類全体をもまた一つの大きな家族として捉え、その人類家族の平和に必要な環境、経済、倫理などの条件を考察しながら、闘争を乗り越え、武力に頼らない、人類の平和な共存を希求されている。

 男女が愛情のもとに結婚し一つの新しい家庭を形成するように、地上の民族もまた唯一の人類家族として連帯と協力の関係を築くよう招かれていると教皇は前書きでテーマを明示。

 人類の平和を追求する中で、まず結婚に基礎を置く家庭こそ、いのちと愛を育て、個人と社会に人間性を与える第一の場所、兄弟間の正義と愛、両親の権威と役割、子ども・病者・高齢者など一番弱い立場にある者への愛情のこもった奉仕と助け合い、赦しの精神など、平和の基礎を学ぶかけがえのない教育の場であると強調された。

 こうした家族の価値と敵対することは、国や世界全体の平和を脆いものとするだろうと、教皇は平和に奉仕する本質的役割を担う家族を支援・推進するための社会と政治、マスメディアの責任を指摘された。

 社会共同体もまた、家族共同体の価値から学ぶことで平和を生きることができると教皇は述べ、家庭が発展していくためには家族全員の寛大な同意・協力を必要とするように、人類家族もまた同様に兄弟姉妹、同じ道を歩む者として平和を共に構築していかなければならないと説かれている。

 続いて教皇は家族に欠かせない各種の要素を考察されている。

 家族が自分たちに合った環境として一つの家を必要とするように、人類家族も神から地球という家を責任と共に託されていると教皇は述べ、環境を保護するための協力責任を共に背負い、貧しい人たちに配慮しながら、エネルギー資源の公平な分配のための対話を深めていくよう呼びかけておられる。

 また、家族が働き助け合い、賢明に無駄のない家計を維持していくように、大きな人類家族も、基礎的な価値観を共有することはもとより、世界の共通善のために真に必要な経済政策を模索すべきと述べている。

 教皇はさらに、人類という家族が調和のうちに平和的共存をしていくために、共通の自然道徳法に従う必要に言及されると同時に、特に核兵器をはじめとする武装解除を進め、闘争を乗り越え、真の恒久的平和を築くようアピールされている。

 

vatican radio

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