教皇、聖パウロ大聖堂を訪問
(2005.4.26)

 

 教皇ベネディクト16世は、25日夕、登位後初のバチカン市国外への公式訪問としてローマの「城壁外の聖パウロ大聖堂」を訪問、使徒聖パウロの墓前で祈りを捧げた。

 ローマ4大バシリカの一つ、聖パウロ大聖堂は、ローマの城壁の外側、オスティア街道沿いに位置する。熱心なユダヤ教徒だったサウロ(パウロ)は、劇的な回心後、苦難に満ちた伝道旅行を通しキリストの教えを小アジア、ギリシャ、ローマ等に精力的に伝えた。ネロ帝時代の迫害の中、ローマの郊外、後にトレ・フォンターネと呼ばれる場所で殉教、遺骸はそこからほど近い場所に葬られた。コンスタンティヌス帝が使徒の墓の上に建てた聖堂は、その後拡張され様々な改築を経て発展。1823年の火災で多くが焼失したが、その後現在見る形に再建された。

 教皇が聖パウロ大聖堂を訪れるのは、ローマの教会がガリラヤの漁師・聖ペトロと共に、諸国民の使徒・聖パウロと分かちがたい絆で結ばれていることを表している。

 到着された教皇は、大聖堂内外をいっぱいにした市民や巡礼者らの拍手で歓迎された。

 冒頭、聖パウロの「ローマの信徒への手紙」第1章前半、パウロ自身が自己紹介と共に使徒としてイエス・キリストを広める理由を簡潔に記した部分をラテン語で読み上げられた教皇は、続いて使徒の墓に献香し、祈りを捧げた。

 人々への挨拶で教皇は、復活したキリストがペトロや使徒たちに福音を述べ伝える使命を与えたように、パウロもまた特別な方法でキリストに押されてここローマまでたどり着き、殉教をもって信仰の証しを立てたことを感慨を持って思い起こされた。

 また教皇は、福音のために100回を超える海外司牧訪問を通し世界のいたる所まで赴いた故ヨハネ・パウロ2世を、たぐい稀なる「宣教者教皇」として回顧。故教皇を駆り立てていたのは、聖パウロの存在を変革したのと同じキリストの愛であったと指摘された教皇は、今日の世界に急務とされる宣教に自分もまた身を捧げることができるよう神に祈られた。

 訪問終了にあたり、教皇は最前列の病者やお年寄り一人ひとりに挨拶され、参加者に祝福をおくり聖パウロ大聖堂を後にされた。



 

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