教皇、ローマ司教座
聖ヨハネ大聖堂で着座式
(2005.5.7)

 

 教皇ベネディクト16世は、7日、ローマ教区の司教座聖堂であるラテランの聖ヨハネ大聖堂に着座された。

 ラテランの聖ヨハネ大聖堂は、ローマ4大バシリカの一つで、コンスタンティヌス帝によってローマのチェリオの丘南方に4世紀初めに建てられ、間もなく教皇に寄贈されたのをその起源とする。バシリカはたびたびの再建と改築を経ており、今日見られる姿は中世期の名残に17、18世紀の様式が大幅に加わったもの。

 同大聖堂はローマ司教である教皇の司教座であると同時に「全世界のすべての聖堂の母」として、教会の長い歩みの中で大切な役割を担ってきた。1309年に教皇庁がアヴィニョンに移されるまで、教皇の住居はラテランに置かれていた。アヴィニョン時代を経て、教皇の住まいは最終的にバチカンに定着することとなったが、その後も歴代の教皇らはラテランのローマ司教座としての歴史的意味と重要性を尊重してきた。

 こうしたことから、新教皇が登位後ラテランの大聖堂を訪れ、入堂・着座を行うのは、教皇のローマ司教、また全世界の司教としての使徒職を確認する上で大切な儀式となっている。

 教皇の入堂は、大聖堂内外で数万人のローマ市民が見守る中行われた。入堂後、教皇は後陣に据えられた中世の大理石細工の司教座(司教の席)に着座され、信者らはローマ司教を迎えた大きな喜びに沸いた。

 「親愛なるローマ市民の皆さん、私は皆さんの司教となり、心からローマ司教としての務めを果たすよう努力したいと思います」とミサの説教で述べた教皇は、「私たちすべてが、これまで以上にカトリック教徒として、神の大きな家族の兄弟姉妹としてさらなる努力をしていきたいものです」と信者らに熱く呼びかけられた。

 ラテランの聖ヨハネ大聖堂を後にされた教皇は、続いて聖マリア大聖堂への訪問に向かわれた。


 

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