一般謁見・カテケーシス(要約)
(2005.6.1)

 

 

 親愛なる兄弟姉妹の皆さん


 今日は聖パウロのフィリピの信者たちに宛てた手紙の中にある讃歌について一緒に考察しましょう。この讃歌は、神の光栄を捨て去り下僕の姿を取ってこの世に降った神のみことば、キリストを表しています。

 キリストの神との等しさは、神の力の現れからほど遠い、自己否定という逆説的な方法で表現されます。事実、イエスは人類の歴史の中に入り、十字架上の死に至るまでの御父のみ旨への従順において、苦しみと貧しさを自ら体験しました。        

 キリストのへりくだりは、すべてのキリスト者の歩みの一部となっています。自分を捨て去ること、離脱、そして寛大さなどによって、私たちは主の歩んだ道に倣います。そして、キリストの十字架を私たち自身も担うことにより、苦しむ人々、最も必要に迫られている人々の真の兄弟姉妹となるのです。



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