国連食糧農業機関(FAO)
総会参加者への挨拶(要約)
(2005.11.24)

 
 

 親愛なる兄弟姉妹の皆さん


 世界の飢えの問題の解決を討議するために集った、国連食糧農業機関の国際会議参加者の皆さんに、こうしてお会い出きることを大変嬉しく思います。これまでの皆さんの働きに心から感謝すると共に、これからのお仕事の上にも神の豊かな恵みの降らんことを心からお祈りいたします。

 世界の様々な国々では、現在でも多くの人々が飢えの問題に苦しめられています。飢えからの解放は、人間の最も基本的な権利の一つです。世界を飢えから解放するためには、単に技術面での改革や改善だけでは不十分です。

 その根本的な解決のためには、しばしば紛争や分裂の原因となっている異なる文化や民族、宗教間の違いに由来する無理解や不寛容を、相互理解への努力によって乗り越えて行く必要があります。そのためには根気よく忍耐を持って、異文化・民族・宗教間に対話の文化を築くことが重要です。

 さらに、それぞれの国が自国内の繁栄のみを目指し、他の国々や文化圏が遭遇している問題に無関心になることなく、地球に生きるすべての人々が皆同じ家族に属する兄弟姉妹であるという確固とした意識をもつことが重要です。

 その意味でも、しばし利益追求のために不当な搾取の対象となっている先住民や、国内・民族・部族間にとどめられ、世論から忘れられている闘争のもとで飢えに苦しんでいる実に多くの人々の存在を思い起こしたいとおもいます。

 また、農業改革と農村発展への取り組みにおいては、特に発展途上国に多く見られる小規模の農業従事者たちに関心を向け、彼らを守るために、必要な資本や手段、育成・教育プログラムを保証することが大切です。

 全能の神が皆さんの決断を照らし、共通善のための奉仕における忍耐を強めてくださいますように。


 

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