アンジェラス・説教(要約)
(2006.2.12)

 
 

 親愛なる兄弟姉妹の皆さん


 2月11日はルルドの聖母の祝日でした。同日「世界病者の日」がオーストリアのアデレードで開催されました。今年の「世界病者の日」では特に精神障害者に注意が向けられています。病気は人間としての状態の特質ともいえるくらい、人間存在の中に深く根を下ろしている現実です。聖アウグスティヌスは次のように言っています。「主よ、私を憐れんでください。見てください、私は自分の傷を隠すことはしません。あなたは医者で、私は病人です。あなたは憐れみ深く、私は惨めなものです」。

 キリストは、天の御父が罪とその結果を身体と精神に負っている人類を癒すためにこの世に送られた、本当の医者です。聖マルコの福音は、ここ数週の日曜日に朗読される福音書の中で、イエスがその公生活の始めにあたってみことばの宣教とガリレアの村々の病人たちの治癒に専念される姿を描いています。イエスが実現された無数の病人たちの奇跡的な治癒は、神のみ国の到来のよき知らせを確証するものです。今日のミサ中で朗読された福音は、重い皮膚病をわずらった人の治癒を語って、神と人間の間にある深い絆についてよく表現しています。

 キリストと病者の間で交わされる素晴らしい対話に目を向けてみましょう。病者はキリストに言います。「あなたがお望みなら私を癒すことがおできになります」。イエスは病者に触れ「治れ」と答えられ、病気から解放されました。私たちはここに救いの歴史のすべてが要約されているのを見ることができます。癒してくれと願う人間の傷ついた身体に手を差し伸べて触れられるイエスのあの動作は、永遠、完全、幸せで豊かな生命を返し与えることで、堕落したご自分の被造物を癒したいという神のみこころを完全に表しています。

 「病者の救い」という称号でも人々が祈る聖母マリアに、すべての病者たちを委ねたいと思います。聖母マリアがすべての人々にその身体と苦しみからの慰めを見出させてくださいますように。

 

 

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