一般謁見・カテケーシス(要約)
(2007.4.11)

   

 親愛なる兄弟姉妹の皆さん


  この復活祭の8日間の間、教会の典礼はしばしば弟子たちへの復活のキリストの出現を物語っています。教父たちはこの事実を理解するために、多くの有益な示唆を私たちに与えくれます。それによって私たちは復活の偉大な信仰をより深く理解できるのです。

 聖ペトロと聖ヨハネが墓に走った時、二人はわれ先にと走りました。キリスト者たちの間にもキリストを探すための正当な競争があってもいいということです。

 エマオに向かう道すがら、二人の弟子は彼らと食卓を共にする旅人を見て、これが復活された主だと認めました。私たちも主を認めます。なぜなら私たちにも、もっと親密な主との出会いが保証されているからです。私たちは心の中で主と出会います。

 主はマグダラのマリアに言われました。「私に触れてはいけない、なぜなら私はまだ父のところに昇っていないから」。これには少し驚かされます。なぜならトマスには「あなたの指をここ、私のわき腹に入れなさい」といっているからです。

 しかし、ここにはたいした違いはありません。マグダラのマリアはあたかも何も起こらなかったかのように前の主に触れようとしましたが、復活されたイエスはかつてのイエスではなくもう復活された主なのです。主イエスは死を通して新しい生命に移りました。イエスの受難のしるしの傷は、死に対する決定的な勝利のしるしなのです。

 

 

 

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