一般謁見・カテケーシス(要約)
(2007.5.30)

   

 親愛なる兄弟姉妹の皆さん


 今日のカテケーシスでも初代教会の教父たちに目を向けて見ましょう。今回は特にアフリカのカルタゴ出身のテルトゥリアヌスとその教えに注意を向けたいと思います。

 彼はラテン語で書き始めた最初の偉大な教父の一人です。キリスト教への改宗者の一人で、後にキリスト教信仰の強力な擁護者となったばかりではなく、異教文化と福音のメッセージの対話にも力を入れた教父の一人です。

 テルトゥリアヌスはキリストと聖霊の神性を強調し、三位一体の神の唯一性を力強く擁護し教えました。テルトゥリアヌスが唱えた、三つのぺルソナがその本質として同じ神性で一致しているという論説は、後の三位一体論の発展に大いに貢献しました。

 また、彼は聖母マリアの偉大さや、教会そのものの本性、聖ペトロの首位性および秘跡論などの理解のために優れた教えを数多く残しました。

 テルトゥリアヌスはキリスト教生活の土台を祈りとイエスの復活に根ざす希望であると教えていました。さらに、殉教者たちの血は教会の種であるとも言っていました。

 テルトゥリアヌスはしだいに厳格主義に傾いていきましたが、特にキリストの福音とこの世界の文化との対話の成立に力を尽くした偉大な教父として記憶されるのです。

 

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