一般謁見・カテケーシス(要約)
(2007.10.10)

   

 親愛なる兄弟姉妹の皆さん


 今日のカテケーシスでは、フランス・ポワティエの司教、聖ヒラリオ(ヒラリウス)について考察しましょう。

 ヒラリオの若い頃についての正確な情報はあまり伝えられていませんが、310年頃に生まれ、35歳頃に洗礼を受けキリスト教に改宗しました。そして、8年ほど後に、ポワティエの司教として選ばれました。

 聖ヒラリオはその一生涯を通じて、キリストは神でなく、卓越しているとは言え一介の被造物に過ぎないと主張するアリウス派と呼ばれる異端と戦い続けました。

 ヒラリオに反対するアリウス派の司教たちの差し金によって、ヒラリオは時のローマ皇帝から今のトルコにあたるフリジア地方に流されました。この流刑中に彼の最も重要な代表作「三位一体論」を著しました。

 この本の中でヒラリオは新約聖書ばかりでなく旧約聖書も、どれほどキリストの神性を主張しているかを説明しています。ヒラリオによれば、旧約聖書も新約聖書も両方ともキリストは天の神なる御父と同じ神性を備えていることを教えているのです。

 また、ヒラリオはもう一つの著作「シノドス論」において、まだ完全な真理に到達していない人々にもニケア公会議で採択されたニケア信条を受け入れ完全な真理に到る道を示し、和解へと忍耐強く導いています。この本の中でもヒラリオの異端に対する強さと人々を真理に導くための忍耐と柔和が同時によく現れています。

 360年、ヒラリオは流刑地から故郷のポワティエに帰ることができ、再び司教として司牧と著作に励みました。

 ヒラリオの教説の影響はフランス国外にも大きく広がっていきました。そして多くの人々をアリウス派の異端に対抗して強めていきました。

 ヒラリオはキリストは真の神であり、同時に真の人でもあるからこそ、私たち人類全体の救世主なのだと力強く主張しました。ヒラリオの真理に対する洞察力の根本には、洗礼における三位一体の真理の重要さがあります。

 私たちも聖ヒラリオに従って、洗礼に際しての三位一体の神への信仰告白に忠実に留まり、洗礼の時に神からいただいた神の子としての召命を生き、証していくことができるよう努力しましょう。

 

 

 

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