2009-02-18 15:44:22

聖ベダをテーマに、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで18日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

気温は非常に低いものの雲一つなく晴れわたったこの日、これまでの屋内から、久しぶりに謁見会場とされた聖ペトロ広場に、朝早くから約1万5千人を超える巡礼者たちが列を作った。

教皇は、10時半、特別車で巡礼者の間を一巡され、この日の一般謁見を開始された。

はじめに、謁見に参加した巡礼団の紹介と聖書朗読が各国語で行なわれた。会場にはポーランド、ハンガリーなどの大きな巡礼団、その他にリトアニア、スロバキア、クロアチア、スロベニア、フランス、スペイン、チリー、ブラジル、イギリス、アイルランド、スエーデン、日本、アメリカ、ドイツ、オーストリア、スイス、地元イタリアの団体が見られた。

教皇は続くカテケーシス(教会の教えの解説)で、中世イギリスを代表する著作家、聖ベダ・ベネラビリスをテーマに話された。

聖ベダは、中世ヨーロッパのキリスト教思想界をリードする偉大な思索家であると同時に、古代から中世に至る教会の発展、宣教師たちの活躍を、独特な史観に基づいて書き残した優秀な歴史家でもあったと、教皇は強調された。

教皇はイタリア語での解説に続き、フランス語、英語、スペイン語、ドイツ語、ポーランド語などの各国語でカテケーシスの要約を行なわれた。

謁見の最後に、教皇は参加者一同と共に「主の祈り」をラテン語で歌い、祝福を与えられた。

教皇は会場を後にされる前に、最前列の病者や新婚のカップルたち、一人ひとりに心のこもった言葉をかけられた。







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