2010-06-04 16:43:59

教皇、キプロス司牧訪問に出発、中東シノドス準備、エキュメニカル対話を目的に


教皇ベネディクト16世は、4日、キプロス共和国の司牧訪問を開始された。

ローマ教皇がキプロスを訪問するのは史上初めてのこと。ちなみにこの訪問は同教皇の16回目の海外司牧訪問(イタリアを除く)となる。

このたびの教皇の訪問は、今年10月にバチカンで開催される「中東のための特別シノドス(代表司教会議)」の討議要綱を司教らに託すこと、またキプロスのカトリック教会(マロン典礼、ラテン典礼、アルメニア典礼)を励まし、正教会との対話を推進することを目的としている。さらに、使徒聖パウロがキプロス宣教で滞在したパフォス(使徒言行録13, 6-12)を訪問するという、巡礼的側面をも持っている。

教皇は3日間の日程で、パフォス、ニコシア、ラルナカの3都市を訪れる。

初日、4日(金)午後、パフォスに到着された教皇は空港で歓迎式に臨まれ、続いて、同市内の教会でキプロスの正教会関係者とエキュメニカルな祈りの集いを行われる。夕方、教皇はニコシアに移動される。

滞在2日目、5日(土)、教皇は首都ニコシアで大統領と会談されるほか、政治関係者・外交団との出会い、キプロスのカトリック共同体との交流、キプロス正教会クリゾストモス2世大主教との会見、そして、市内の教会でのミサを行われる。

最終日、6日(日)、教皇はニコシアの競技場でミサを捧げられ、この中で「中東のための特別シノドス(代表司教会議)」の討議要綱を関係司教らに手渡される。午後、ニコシアのマロン典礼司教座聖堂を訪問。夕方、ラルナカの空港での送別式を経て、同日夜、ローマに戻られる。







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