2012-09-02 18:07:57

カルロ・マリア・マルティーニ枢機卿逝去


元ミラノ教区教区長カルロ・マリア・マルティーニ枢機卿は8月31日金曜日午後、療養先のミラノのイエズス会修道院にて死去。享年85歳。
マルティーニ枢機卿は数年前からパーキンソン病を患い、イタリア・ミラノのイエズス会修道院にて治療に専念していたが数日前より容態が急変し、多くの人々の祈りに伴われ、31日午後3時過ぎ、その生涯を通じて愛してやまなかった天の御父の元に帰られた。
聖書学者であった枢機卿は聖書の地、聖地をこよなく愛し、ミラノ教区教区長の職を辞した後、長年の希望通りエルサレムに居を移し、祈りと聖書研究の日々を送っていた。
しかし、パーキンソン病の悪化に伴い2008年からは治療に専念するためイタリアに帰国し、ミラノのイエズス会修道院で療養生活をしていた。
マルテイーニ枢機卿は17歳でイエズス会に入会し、25歳の時に司祭に叙階された。1980年教皇ヨハネ・パウロ2世によってミラノ教区の教区長に任命され、2002年の引退まで類い稀な指導力と模範によってミラノ教区民を指導しキリストの福音への愛へと導いた。
ミラノ教区教区長になる前に枢機卿は、ローマの教皇庁聖書学院および教皇庁グレゴリアン大学学長を歴任した。ミラノ大司教在任中、多くの人々を神のみことばである聖書に導くために「みことばの学校}と呼ばれる一連の聖書講座を教区内で開き、神のみことばに耳を傾けながらそれを黙想し、そして実際生活に生かしていこういういわゆる「レクチオ・ディヴィーナ」を人々の間に浸透させるべく大いに努めた。また信仰を持たない人々との対話にも力を入れ、真理を追究する全ての人々との出会いを定期的に持った。
マルテーィーニ枢機卿の葬儀は9月3日午後ミラノにて執り行われる。教皇ベネディクト16世の名代として聖ペトロ大聖堂総代アンジェロ・コマストリ枢機卿が葬儀に参列する。









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