教皇ヨハネ・パウロ2世が、4月末にイタリア大統領を訪問する予定であることが、バチカンの広報局を通して発表された。
このたびカルロ・アゼリオ・チャンピ伊大統領は、イタリアの保護者の一人であるシエナの聖カタリナの祝日4月29日に、教皇を大統領官邸であるローマ市内のクイリナーレ宮殿に招待したところ、教皇はこれを快諾されたという。
現教皇はこれまで、1984年、1986年、1998年の3回、クイリナーレ宮殿にペルティーニ、コシガ、スカルファロ各大統領を訪問されている。
一方、教皇はチャンピ大統領とは、同氏が現職に就く前をも含めて、これまで計11回の会見を持たれている。
クイリナーレ宮殿は教皇グレゴリウス13世の命によって16世紀に建てられたもので、1582年から1870年まで歴代教皇によって使用され、その後イタリア国王の王宮となり、現在は大統領官邸となっている。
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