教皇ヨハネ・パウロ2世は、12日、内赦院の勉強会出席者にメッセージをおくられた。
内赦院は、教皇庁の裁判所の一機関で、良心問題や、贖宥(しょくゆう=教会の与える有限の罰の償いの免除)に関する問題を扱っている。
同院では、毎年復活祭の準備期間である四旬節に、ゆるしの秘跡についての考察を深める司祭対象のセミナーを開催している。
教皇は、今年の参加者へのメッセージの中で、神から遠ざかり、罪の意識が希薄な今日の社会において、信者一人ひとりがキリストの回心への呼びかけに応え、自身の罪を告白し、ゆるしと救いを請うことがいかに大切かを記された。
そして、今年の聖体の特別年を機会に、ゆるしの秘跡と聖体の秘跡の密接な関係に改めて注目するよう招かれた教皇は、誠実な心で大罪を犯していないと言える者だけが聖体を受けることができると強調された。
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