教皇ヨハネ・パウロ2世は、今年度の聖木曜日に向けた司祭らへの書簡を発表された。
聖木曜日とは、復活祭直前の1週間「聖週間」中の木曜日を指す。
聖体の制定と共に司祭職の制定が記念される聖木曜日、午前中には各司教座聖堂において司教と司祭との共同司式で聖香油のミサが捧げられ、聖油の祝別と、司祭の約束の更新が行われる。
教皇は毎年この日に書簡をもって、全司祭たちにメッセージを託されている。
入院中に書かれたメッセージの冒頭で、「病者たちの中に病者としてありながら、聖体を通して私の苦しみをキリストの苦しみに一致させつつ」と記された教皇は、今年の聖体の特別年にあたり聖体の神秘をさらに深く観想し、司祭としての存在のすべてを通しその神秘の誠実な証し人となるよう呼びかけておられる。
そして8章に渡る書簡の中で、聖変化のことばをたどりながら、「神に感謝し、人々のために自らを捧げ、熱い宣教心をもってキリストの救いを告げ、キリストの神秘の記念を生きると共に召命の神聖さを認識し、常にキリストとマリアに向かう」司祭像を具体的に示された。
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