教皇ベネディクト16世は、18日、水曜恒例の一般謁見を行われた。
朝から降ったりやんだりの空模様となったが、バチカンの聖ペトロ広場には世界各国から3万人以上の参加者が詰め掛け、教皇との出会いを活気づけた。
この日18日には、故教皇ヨハネ・パウロ2世が85歳の誕生日を迎えることになっていたことを冒頭で思い起こされた教皇は、「故教皇はきっと天から私たちをご覧になり、一緒にいてくださいます。教皇を私たちに与えてくださった神の大きな恵みに感謝すると共に、故教皇のなさったことと、その苦しみのすべてに感謝の言葉を捧げましょう」と、人々を祈りに招かれた。
謁見中の教皇によるカテケーシス(教会の教えの解説)では、旧約聖書・詩編第113番が取り上げられた。
詩編113は、イスラエルの民のエジプトでの奴隷制からの解放を祝う一連の詩編(113〜118)の導入部分をなすもの。
教皇は、とこしえに「主のみ名」を賛美するよう招くこの詩編に、貧しきもの、弱い存在を心にかける神の偉大な業が歌われていることを示された。
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