教皇ベネディクト16世は、30日、イタリア司教協議会の定例会議参加者とお会いになった。
司教らへの挨拶で教皇は、最近のイタリアの教会における重要テーマとして、家族といのちの保護、若者の司牧に焦点をあてられた。
家庭は常に社会の基礎であると強調された教皇は、現代文化の風潮に、結婚に基づく家庭の価値や夫婦の絆が揺らぐことがないよう、若い夫婦らを教会は支える必要があると述べられた。
また、イタリアでは、人工授精や体外受精のあり方に一定の規則を設けた「生殖医療法」の内容の是非を問う国民投票を6月中旬に控えているが、教皇は、「神の被造物としての人間を守るため、教会と司牧者はカトリック信者及びすべての国民の心を照らす義務がある」と話され、命の神聖さを説くイタリアの司教らを励まされた。
さらに、教皇は8月にケルンの世界青年の日大会に出席されることをこの場で改めて伝えられ、未来を担う青少年の司牧の大切さを熱心に説かれた。
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