教皇ベネディクト16世は、31日、ローマの聖パウロ大聖堂の管轄・管理等に関する自発教令を発布された。
これは「城壁外の聖パウロ大聖堂及びその治外法権内の施設のための自発教令」と題され、全10章からなるもの。
同教令は、教皇直属バシリカとしての聖パウロ大聖堂の宗教活動の刷新とその管理、また治外法権内の施設の管轄について述べている。
教皇はこの教令によって、教皇直属の他の3つのバシリカ、聖ペトロ大聖堂、ラテランの聖ヨハネ大聖堂、聖マリア大聖堂同様に、聖パウロ大聖堂にも教皇任命の「主席司祭」を設置し、その主席司祭の代理者に同大聖堂に付属するベネディクト大修道院の院長を任命する旨を明らかにされた。
主席司祭は、治外法権の及ぶすべての施設の監督・管理を受け持つが、大修道院内部に関しては修道院長の管轄となる。
また、これまでもエキュメニカルな性格を持つ行事がしばしば行われてきた同大聖堂と大修道院において、教皇は、主席司祭の監督のもと、ベネディクト会の修道者たちに今後もこうした行事を発展させるべくその企画・運営を託された。
この教令と共に、教皇はアンドレア・コルデロ・ランツァ・ディ・モンテゼモロ大司教(トゥスカニア名義司教、元駐イタリア教皇大使)を聖パウロ大聖堂主席司祭に任命された。
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