教皇ベネディクト16世は、8日、水曜恒例の一般謁見を行われた。
バチカンの聖ペトロ広場には、世界各国の巡礼者3万5千人が集い、教皇との出会いを歌や歓声で活気づけた。
このところ蒸し暑い日が続いたローマだが、この日は晴天にもかかわらず朝から肌寒く、時折強い風の吹く一日となった。教皇は「今日は風が強いようですが、聖書の中では強い風は聖霊のシンボルです。聖霊が私たちを照らしてくださるように」と冒頭で述べられた。
謁見中の教皇によるカテケーシス(教会の教えの解説)では、晩の祈りの考察として旧約聖書・詩編第111番が取り上げられた。
詩編111は、神の神秘とその偉大な救いの御業を観想する賛美と感謝の歌。
教皇は、この歌は神をその御業において、「あわれみ」「優しさ」「正義」「力」「真実」「公正」「誠実」など様々な言葉で表し、さらには神が人々に与えられる「糧」、畏れ敬うべきその栄光ある「御名」に言及していることを紹介。私たちも畏敬の念を持って聖なる御名を観想し、神がその民と締結した永遠の契約に応えようと呼びかけられた。
→ 教皇一般謁見・カテケーシス
![]() |
|||
|