教皇ベネディクト16世は、9日、国際ユダヤ教委員会諸宗教協議会(本部:ニューヨーク)の使節団とお会いになった。
この出会いは、第2バチカン公会議文書の一つ、「キリスト教以外の諸宗教に対する教会の態度についての宣言(諸宗教宣言)」発表から40周年を記念して行われたもの。
教皇は、ユダヤ教とキリスト教の両共同体の複雑で時に痛ましい歴史を振り返り、ホロコーストの悲劇は決して忘れてはならないと強調された。
そして、両宗教の相互理解と和解を目指す第2バチカン公会議の精神にのっとり、またユダヤ教徒との関係を大きく向上させた前任教皇、パウロ6世とヨハネ・パウロ2世の足跡に従いつつ、調和のもとに和解した世界の構築を求め、これからも対話促進の道を歩んでいきたいと述べられた。
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