教皇ベネディクト16世は、10日、南アフリカ諸国の司教らとお会いになった。
南アフリカ、ボツワナ、スワジランド、ナミビア、レソトの5カ国の司教らは、今月初日から定期訪問のためにバチカンを訪れていた。
司教らへの挨拶で教皇は、アフリカにおける離婚・妊娠中絶・売春・人身売買などの問題を上げられ、倫理の退廃が社会の安定と一致の基礎である家庭を揺るがしていることに深い憂慮を示された。
そして、エイズの広がりを防ぐためには、夫婦間の誠実と貞潔、喜びと平安をもたらすキリスト教的婚姻の価値を、特に若い人たちに伝える必要があると強調された。
また、エイズが多くの人命を奪うだけでなく、アフリカの社会と経済の安定にも悪影響を与えていることを指摘、寡婦や孤児を含めエイズに苦しむすべての人々のために祈りを約束された。
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