神の憐れみの眼差しを待つ
詩編123解説、教皇一般謁見
(2005.6.15)

 

 教皇ベネディクト16世は、15日、バチカンの聖ペトロ広場で水曜恒例の一般謁見を行われた。

この日は朝から不安定な天候となったが、時折降りつける強い雨にも負けず、およそ3万2千人の巡礼者が教皇の言葉に熱心に耳を傾けた。

謁見中の教皇によるカテケーシス(教会の教えの解説)では、晩の祈りの考察として、旧約聖書・詩編第123番が取り上げられた。

詩編123は、傲慢な者たちの嘲りに卑しめられ虐げられた人々が神を仰ぎ見、その憐れみを祈り求める歌。

教皇はこの詩編を、信じる者が神の愛の答えを待ち望んで上げる眼差しと、神が天から民に注ぐ慈しみに満ちた眼差しが交差する歌であると解説された。

おごり高ぶる者たちからの嘲笑と卑しめに飽かされている人々が神の助けを切に求める姿を詩編に読み取られた教皇は、今日も多くの国々・人々が同様の辱めを受けている現状を指摘され、卑しめられた兄弟たちを助け、祈るよう招かれた。

教皇はこの後、日本を含む世界各国の巡礼者に挨拶をおくられた。

巡礼者の中には、カトリックアクションの会員やボーイスカウトに混じって、500人近いイタリア国鉄職員の姿が見られた。教皇ヨハネ・パウロ2世の葬儀、そして新教皇着座式の際、イタリア国鉄は多くの列車を増発し、ローマに向かう巡礼者たちの移動に貢献したことから、教皇は職員らに感謝を込め挨拶をおくられた。この日同巡礼団は特別列車でバチカン市国内の駅に到着、一般謁見参加後、聖ペトロ大聖堂地下の教皇ヨハネ・パウロ2世の墓前で祈った。

また、謁見の終わりにも、教皇は様々な巡礼団の代表と言葉を交わされていたが、一人の車椅子の参加者が教皇に挨拶した後、携帯電話を差し出すと、教皇は快く電話に向かって何かを話される場面もあった。

イタリアのイル・マッティーノ紙などによると、教皇が電話を通して会話されたのは闘病中のベネディクト会修道女で、教皇は修道女に祝福と励ましの言葉をおくられ、祈りを約束されたという。

 

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