教皇ベネディクト16世は、23日、東方教会援助事業会議(ROACO 会長:教皇庁東方教会省長官イグナス・ムッサ1世ダウド枢機卿)の関係者とお会いになった。
同会議は、教皇庁東方教会省の管轄下の団体で、東方教会への援助を目的に世界各国のカトリック教会系支援事業を束ねた組織。
このたびローマで行われたROACOの第73回目の会合では、ウクライナのギリシャ典礼カトリック教会の情勢、ローマや各地における東方カトリック教会の司祭育成、そして聖地の現状の3つのテーマが話し合われた。
会合の参加者への挨拶で教皇は、初期教会の時代からキリスト共同体では持っている人々から持っていない人々への援助が行われてきたが、今日のように個人主義が蔓延する時代、キリスト者があらゆる国境を越えた連帯の証しをもたらすことがますます重要になっていると述べられ、ROACOの日頃の活動に感謝された。
そして、会合で言及されたウクライナのギリシャ典礼カトリック教会の最近の安定した発展に喜びを表明された教皇は、聖地のキリスト教共同体のためにも前向きな希望を持って祈り続けるよう呼びかけられた。
また、東方教会の司祭・神学生の育成については、物質的支援はもとより、現地の教会の伝統をより深めるものであるよう願われた。
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