ケニア中部のイシオロで、14日夜、イタリア人司教、ルイジ・ロカーティ師(77)が武装グループによって殺害された。
イシオロは首都ナイロビの北東に位置する小都市。ロカーティ司教は、1995年イシオロ代牧区の創設に伴い、翌年より代牧を務めていた。
14日、同司教は出張先のナイロビからイシオロに戻ったばかりで、司牧センターで夕食をすませた後、数百メートル離れた宿舎に戻る途中、6人組の武装集団から銃撃された。
同司教は以前に何度か脅迫を受けていたが、同師殺害の動機は現在のところ明らかになっていない。
イシオロ周辺は自然の景観の美しさで知られるが、社会的基礎設備の不備や、民族間の闘争など複雑な問題を抱える地域。代牧区内のカトリック信者の割合は約18パーセント。
ロカーティ司教は、1928年、ヴェルチェッリ生れ。1952年、司祭叙階。ヴェルチェッリ教区から宣教師としてケニアに派遣され、学校建設や社会福祉に尽力。1996年に司教に叙階されイシオロ代牧となった。今年イタリアに一時帰国した際、定年を理由に現職からの引退を願い出ていたが、引退後もケニアの人々のもとに留まる決意を表明していた。
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