2005年度の「世界観光の日」に向けたメッセージが、20日、発表された。
このメッセージは、今年９月27日に記念される「第26回世界観光の日」（テーマ：「旅と交通：ジュール・ベルヌの想像の世界から21世紀の現実まで」）に向け、教皇ベネディクト16世の名のもとに、教皇庁国務省長官アンジェロ・ソダノ枢機卿が記したもの。
教皇庁移動移住者司牧評議会議長、濱尾文郎枢機卿に託されたこのメッセージで、ソダノ枢機卿は、観光の世界で働くすべての人々への教皇の祝福と、同分野における司牧への励ましを伝えている。
今年没後100年を迎えたジュール・ベルヌ（小説家1828−1905）についてソダノ枢機卿は、「空想とその時代の科学的知識を巧みに組み合わせたその作品は、私たちを新しい世界へと、また認めざるを得ない限界に対する人間的責任への挑戦を考えるよう招く」と記した。
そして、ベルヌの想像物は、彼の没後多くが実現され、現在では様々な旅行の形が可能となったが、観光を考える時、必要とされる倫理的側面を忘れず、旅が常に人間を尊重し、民族間の平和な出会いを促進するものとなるようにと述べている。
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