世界青年の日ケルン大会まであと20日
(2005.7.26)

 

 世界青年の日(ワールドユースデー)ケルン大会まであと20日となり、開会準備は着々と進行している。

 カトリック青年の祭典、ワールドユースデーは、教皇ヨハネ・パウロ2世によって創設されたもの。1985年、国連の世界青年年を機会に全世界の若者に宛てメッセージを発表された同教皇は、翌86年から聖週間初日の受難の主日に「世界青年の日」を記念するよう制定。毎年行われるこの教区レベルの記念日と平行し、さらに87年、ブエノスアイレスで教皇参加の世界青年の日大会が開かれたのをきっかけに、以来2〜3年ごとに国際レベルの大会が開かれるようになった。

 その後、国際大会は89年サンティアゴ・デ・コンポステラ、91年チェストコバ、93年デンバー、95年マニラ、97年パリ、2000年ローマ、02年トロントと会場を変え行われ、世界の若いカトリック信者の信仰と友情を育み、教皇との絆を深める機会として定着してきた。

 来る2005年ケルン大会は、教皇ベネディクト16世を迎え、「わたしたちはイエスを拝みに来たのです(マタイ2、2)」をテーマに、8月16日から21日まで開催される。

 現段階で約40万人が大会への参加を正式に申請しているが、これまでの大会同様、実際にはこれを大きく上回る参加が予想されている。

 世界中からの若者たちを迎える現地の会場や、交通・宿泊などの設備も順調に整えられているという。

 教皇の各種司牧訪問旅行の準備責任者であるレナート・ボッカルド司教はバチカン放送のインタビューで、かつて故教皇ヨハネ・パウロ2世は、ドイツを次回青年大会の開催地に選ぶにあたり、20世紀初めに憎しみと分裂、暴力が叫ばれたこの地で、新世紀を迎えた若者たちが兄弟愛と和解、平和の言葉を発することの意義を強調されていたことを紹介。

 まさにドイツ出身の新教皇ベネディクト16世が、第2次世界大戦終戦60年のこの年、同大会を機会にケルンのシナゴーグ(ユダヤ教会堂)訪問することの重要さをはじめ、地元のイスラム教共同体との出会いを通して相互理解と平和構築への対話の姿勢を示すことの意味を述べた。

 「世界青年の日」創始者の故ヨハネ・パウロ2世から新しい教皇への移行が大会に与える変化について、ボッカルド師は「継続」という言葉を挙げ、故教皇が大会に与えた実り、教会の司牧者と若者たちの豊かな対話の伝統は、新教皇にそのまま受け継がれていくだろうと話した。

 ボッカルド師は、教皇ベネディクト16世が若者との対話に大きな熱意を抱いている旨を語り、教皇選出後間もない新教皇が同師と交わした最初の言葉は、「ケルンのことを考えなくてはなりません」だったというエピソードを紹介した。

 

 

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