教皇ベネディクト16世は、30日、ドイツ、ケルンの大聖堂で行われたコンサートの聴衆にビデオを通して挨拶された。
ケルンで8月中旬に開かれる「世界青年の日大会(ワールドユースデー)」の準備の一環として行われたこのコンサートでは、ベートーベンの「荘厳ミサ」が演奏された。
クラシック音楽の大いなる愛好家として知られる教皇は、若者たちと宗教音楽との出会いに、心のこもったメッセージをおくられた。
教皇は古くから聖歌がミサの一部をなしていたことを紹介、「人間が神の前に立つ時、ただ一つの言葉では足りない。言葉で表せない表現を求めて人間は自分自身さえ超えようとする」と述べ、闘いと苦悩の人、ベートーベンが抱えていた大きな内的要求が「信仰の感動的証し」としての偉大な作品を生み出したと解説された。
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